黒い画面(ターミナル)を克服するための技術ガイド
現代のWeb開発やインフラ管理において、Linuxコマンドライン(CLI)の操作スキルは避けて通れない必須技術です。GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)が発展した現在でも、サーバーの設定、Gitによるバージョン管理、Dockerコンテナの操作など、現場では必ず「黒い画面」での操作が求められます。
この記事では、初心者が最初に覚えるべき基本的なコマンドから、システムを危険に晒しかねない注意すべきコマンドまで、実例を交えて解説します。
マウスでクリックするだけの操作は直感的ですが、自動化やリモート操作には不向きです。CLI(Command Line Interface)を使用することで、以下のようなメリットがあります。
最も基本的な移動と確認のコマンドです。
$ ls -la # ディレクトリの中身を隠しファイル含めて詳細表示
$ cd /var/www/html # Webサーバーの公開ディレクトリへ移動
$ mkdir project_omega # 新しいディレクトリを作成
sudo (SuperUser DO) は、一般ユーザーが一時的に管理者(root)権限を借りてコマンドを実行するために使います。
パッケージのインストールやシステム設定ファイルの書き換えには必須です。
$ sudo apt update
$ sudo systemctl restart nginx
強力な権限を持つため、実行する内容を理解してからEnterキーを押す習慣をつけることが重要です。
Webサーバーを構築する際、頻繁に遭遇するのが「403 Forbidden」エラーです。これはファイルのパーミッション(権限)設定ミスが原因であることが多いです。
$ chmod 755 script.sh # 所有者は読み書き実行、他は読み実行のみ
$ chmod 600 id_rsa # 秘密鍵などは自分だけが読み書きできるようにする
Linuxには、実行した瞬間にシステムを破壊してしまうコマンドも存在します。
特に有名なのが rm -rf です。
rm: 削除 (remove)-r: 再帰的 (recursive) - ディレクトリの中身も含めて-f: 強制 (force) - 確認メッセージを出さずに# 【警告】絶対に試さないでください
$ sudo rm -rf /
ルートディレクトリ(/)に対してこれを実行すると、OSを含む全てのファイルが消滅します。
実務では、rm コマンドを使う前に必ず ls で対象を確認するか、バックアップを取る癖をつけましょう。
上記のコマンドを、実戦形式でタイピング練習できるブラウザツールを用意しました。
インストール不要で、安全に疑似ハッキング体験とコマンド学習が可能です。
ログ解析には grep が役立ちます。膨大なテキストから特定の文字列を検索します。
$ cat access.log | grep "404"
これにより、404エラーが発生しているアクセスログだけを抽出できます。パイプ(|)を使ってコマンドを組み合わせるのはLinuxの醍醐味です。
黒い画面は最初は怖いかもしれませんが、習得すればコンピュータを自在に操ることができる強力なツールになります。 まずは基本的なファイル操作から始め、徐々にシェルスクリプトやサーバー構築へとステップアップしていきましょう。